ドメーヌ・アニータ・エ・ジャン・ピエール・コリノー

シャブリの西、10数キロに位置するオーセロワ地方。
近年はブルゴーニュの飛び地のように捉えられすっかりマイナーなこの地であるが、12世紀頃には「ブルゴーニュ・ワイン=オーセロワと隣人のシャブリ」であった。
そしてその名声を支えていたのがイランシーである。しかしかつての名声も時代の変遷と共に「大量生産の安ワイン」に姿を変え、再度個性を確立したイランシーがAOCとして認定されたのは、ごく最近の1998年。現在はピノ・ノワールとセザールという地品種から赤と少量のロゼを産している。


そのイランシーの中でも現在トップの評価を得ているのが、ドメーヌ・アニータ・エ・ジャン・ピエール・コリノーである。
ベタンで「10年の熟成を経ると、コート・ドールの同じミレジムのものに比肩する」と評価されたこのドメーヌは同本でイランシーとしては唯一の一つ星評価を得、それだけでなくフランス国内のレストラン業界(故ベルナール・ロワゾーや、ジョルジュ・ブラン、ソムリエ界の重鎮であるジョルジュ・ペルチュイゼ、オリヴィエ・プシエール、フィリップ・フォール=ブラ等)も、「ワインリストに載せるべきイランシー」として、このドメーヌが産するワインを高く評価しているのである。
▼写真は2000年からコリノー家の蔵に入っている美人の一人娘ステファニーちゃん、高橋母手製のポーチをもらいご満悦?
2000年からコリノー家の蔵に入っている美人の一人娘ステファニーちゃん、高橋母手製のポーチをもらいご満悦?

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